なんだか共感されたくない…
そんな風に感じたことはないでしょうか。
ポジティブな感情は共感してもらえると嬉しいけど、
イヤだったことやネガティブな経験は、なんだか共感されたくない…。
いったいなぜなんでしょうか…??
ということで今回は、そんな、
という方向けに、共感されたくないという心理の背景にあるものを徹底解説します。
共感されたくない!には、いったいどんな心理があるんでしょうか。詳しく見ていきます!
なぜ共感されたくないのか
私たちは一般的に、“共感”と聞くと、
- 寄り添ってもらえる
- 労わってもらえる
- 癒される
といった、いいイメージを思い浮かべます。
しかし、場合によっては共感されたくないときもあります。
その理由がこちら。
- 大したことないと言われている気になる
- 同情されている気がする
- 幼稚で未熟だと言われている気になる
- 見下されている、バカにされている気になる
- 自分だけの個性が否定された気がする
一つずつ解説していきます。
大したことないと言われている気になる
私たちはときに、共感されることで、
そんなの大したことじゃない
と言われているような気になってしまうことがあります。
人に理解されることで、自分のつらい思いが薄まってしまうような感覚がするんですね。
また、
共感されることで、“大変な思いをしたのはあなただけじゃない”と言われているような気にもなります。
そのため、“わかってほしくない!共感してほしくない!”と思ってしまうんですね。
同情されている気がする
共感されることで、同情されている気になってしまうこともあります。
直接かわいそうとは言われなくても、相手の態度や雰囲気で、
共感されることで同情されている気がする…
と感じてしまうことがあります。
しかし、同情されることは、必ずしも悪いこととは限りません。
ただ、共感されたくないほどの経験をしていると、相手が同情してくれても、その気持ちを素直に受け取れず、
嫌悪感や不快感を抱いてしまうことがあるんです。
「わかる」と言われると、“あれ、私同情されてる…?”と不快に感じてしまうんですよね。
幼稚で未熟だと言われている気になる
特に、つらい経験や乗り越えるのに苦労したことだと、
いとも簡単に共感されることによって、
あなたは幼稚で未熟だ
と言われている気がしてしまうことがあります。
というのも、同じ経験をしたわけでもないのに、共感されたり、「わかる」と言われることで、
その程度のことなら、私だって理解できるよ
と言われているような気になり、つらいと感じていた自分がひどく幼稚で未熟な人間に思えてしまいます。
ひねくれているようですが、なんだか子ども扱いされているように感じられて、共感されたくないと思ってしまうんですね。
見下されている、バカにされている気になる
また、共感されることで、見下されたりバカにされた気になることもあります。
わかる。私もそうだった。
などと反応されることで、
“なんだ、そんなことで悩んでたの?私は別に、そこまで悩まなかったけど”
と、バカにされたような、見下されたような感じに思えてしまうことがあります。
なんでもかんでも共感されてしまうと、下に見られているような気になってしまうんですね。
自分だけの個性が否定された気がする
また、共感されることで、自分だけの個性が否定されたと感じられることもあります。
自分だけのオリジナルの経験だと思っていたのに、共感されることで、
その経験は別にあなただけのものじゃないよ
と、自分の個性やオリジナリティを否定されたような気になってしまい、共感されたくないと感じてしまいます。
共感されることで、“特別感”や“自分だけ”といった感覚が薄められてしまうんですね。
共感されたくない心理の背景にあるもの
ここまで、共感されたくない理由をご紹介してきました。
そして、そこから見えてきた“共感されたくない心理”の背景にあるものとして、
- 人と共有したくないほどのつらい経験だった
- 自分の大切な個性なので人に理解されたくない
以上の2点があることがわかりました。
あまりにもつらい経験って、簡単に共感されたくないですよね。
また、共感されることで自分の個性が薄まってしまう感覚になってしまうこともあります。
共感されることが、必ずしもいいこととは限らないんですね。
共感されたくない心理に陥った時の対処法
それでは、共感されたくない!と感じたときは、どうすればいいのでしょうか。
対策として、以下の方法があります。
- 共感されたくないと思う自分を責めない
- 傷やトラウマをきちんと自覚する
- 自分は唯一無二の存在だと認める
一つずつ解説してきます♪
共感されたくないと思う自分を責めない
まず、間違っても、
共感されたくないと感じる自分は、なんて心の狭い人間なんだろう…
と、自分を責めないことです。
共感されたくないと感じても、いいんですよ。
つらかった経験は、共感されたくないと感じて当たり前です。
まだ自分の中で整理がついていなかったり、納得していないことならなおさら、
簡単に共感されてたまるか
と、思って当然なのです。
なのでまずは、共感されたくないと感じる自分を大事にします。
くれぐれも、“共感されたくないと感じる自分はダメな人間だ”とは思わないようにしてくださいね。
傷やトラウマをきちんと自覚する
共感されたくないと感じるほどの経験は、実はそうそうあるものではありません。
それほど傷やトラウマが深いことを、まずは認識する必要があります。
共感されたくない!という気持ちを大事に持ちながらも、
自分にはそれほどの傷やトラウマがあるのだと自覚していくことが大事になります。
共感されたくないと思うことを大事にしつつ、自分はそれほどまでの傷があるんだなぁと認めることが重要なんです。
自分は唯一無二の存在だと認める
また、共感されることで個性が薄まってしまうと感じる場合、
まずは自分自身が自分の個性を認める必要があります。
自分がまず誰よりも、自分のことを唯一無二の人間だと認めてあげることで、
共感されても、いちいちイライラしたり不快に思うことが少なくなってきます。
自分が自分の個性をきちんと認めてあげることが大事なんですね。
共感されたくない気持ちは大事にしていい
共感されたくない経験は、誰にだってあります。
そして、共感されたくないと思っていいんです。
共感が、必ずしも“救い”や“癒し”になるとは限らないんですね。
ただ、共感されたくないほどの経験をしてきたのだと、しっかり自分の中で自覚する必要があります。
また、誰かからつらい過去や経験を打ち明けられたときには、
安易に「わかる」などと反応するのではなく、
そっか。大変だったんだね。話してくれてありがとうね。
と、相手に寄り添うようにします。
共感されるよりも、寄り添ってもらうことで救われることもあるんですね。
まずは共感されたくないという気持ちを大事にしつつ、
自分の中には、人から理解されたくない傷やトラウマがあることを
きちんと自覚していくことが大事になります。
どうかくれぐれも、共感されたくない!と思うご自身を責めないで下さいね。
この記事で少しでもあなたの生きづらさが解消されますように…🍀
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