こんにちは!元引きこもりHSPのスイです。
私は、大学卒業後5年間引きこもっていました。
それはそれは、長い冬の時代でした…。
そんな当時でしたが、いろいろな本を読むことで前向きになったり、自己理解が進んだりと、
結果的に社会復帰につながったなと思うことがいくつかありました。
社会復帰してから数年たった今でも、心の支えになっています。
ということで今回は、私が引きこもり時代に読んでよかった本をご紹介します。
と思っている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
今回ご紹介する本リスト↓
なんかこれ面白そうかも…というものからぜひどうぞ♪生きる上でのヒントになること間違いなしです!
若者はなぜ3年で辞めるのか?
城繁幸さんが書いた、“若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来”です。
と疑問に思っている方におすすめです。
私は特に、
小学校入学から高校・大学までの間に、正答一つの課題を与え続け、疑問を抱かずに効率よくこなせる人間だけ上に引き上げる。
そして社会に出る頃には、「与えられるものはなんでもやれるが、特にやりたいことのないからっぽの人間」を量産できるシステムだ。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来p169より引用
という部分が印象に残りました。
特にやりたいことのないからっぽの人間…って私の事じゃん!と思いました。
あとがきの、
明るい未来とは本来、人から与えられたものではなく、自分の手で築くものであるはずだ。その自覚を促すことこそ、本書の意図したところである。
とあるように、自分で考え行動していくことがいかに大事か、この本を読むとよくわかります。
💡この本を読むと…
働くことがイヤな人のための本
哲学者の中島義道さんが書いた、“働くことがイヤな人のための本”です。
といった方に、特におすすめです。
この本は、働くことに悩みを抱えた複数の登場人物の会話という形で話が展開していきます。
ちょっとクセが強い本なのですが、私は特に働きたくない人の心理描写に深く共感しました。
すなわち、人生とは「理不尽」のひとことに尽きること。思い通りにならないのがあたりまえであること。いかに粉骨砕身の努力をしても報われないことがあること。
そして、社会に出て仕事をするとは、このすべてを受け入れるということ、その中でもがくということ、その中でため息をつくということなのだ。
働くことがイヤな人のための本より引用
そして筆者は、生きることがそのまま仕事になるものを求めるべき、と説きます。
正直に書くと、この本には働きたくない人がどうすればいいのかという、具体的な解決法は書いてありません。
ただ、どうしてそういう心理になったのかが詳細に書かれているので、自分を振り返るいいきっかけになります。
💡この本を読むと…
「普通がいい」という病
精神科医の泉谷閑示さんが書いた“「普通がいい」という病”です。
という方に、特におすすめです。
こちらの本はタイトル通り、“自分は普通に生きることができない…”と感じている人向けの本になります。
特に印象に残った個所は…
私たちが取り組まなければならないのは、人間という生き物の根源的な特性を深く理解し、その上で「自分で感じ、自分で考える」という基本に支えられた生き方を回復することです。
そのためには、外から仕入れた公式にただ数値を入力するような考え方を捨てて、今まで疑うことなく信じていたさまざまな常識や知識を、一度ていねいに洗い直してみる作業が必要です。
「普通がいいという病」はじめにより引用
私はそれまで“自分で考える”ということを積極的にしてこなかったので、読んでいてハッとなりました。
この本は、
これらの疑問に対して、わかりやすく解説されています。
引きこもっていた時期に出会ってから今に至るまで教えられることが多く、私の中で不動の指南書となっています。
💡この本を読むと…
「自分のために生きていける」ということ
精神科医の斎藤学さんが書いた、“「自分のために生きていける」ということ”です。
という方に、特におすすめです。
こちらの本は、“寂しい”、“退屈”といった孤独との向き合い方を教えてくれます。
寂しいとき成熟した大人は何をするでしょうか?(中略)幸せな自分(の人間関係)をすぐに想い出せることも、大人の条件のひとつなのです。
こうした自己対話は空想であり、夢であり、遊びです。その中から、詩や小説や絵画や音楽や、その他たくさんの創作が生み出されます。つまり、「寂しさ」は大人の遊びと空想と創作の宝庫なのです。
「自分のために生きていける」ということ(だいわ文庫)p34-35より引用
寂しさから文学や芸術が生まれるのか!と目から鱗でした。
また、
などの、社会の中で生きていく上で大切なことが解説されています。
自分の感情との向き合い方や人付き合いが上手になるヒントがたくさん載っています。
💡この本を読むと…
9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係
鈴木秀子さんが書いた、“9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係”です。
といった方に、ピッタリの本です。
こちらの本は性格診断であるエニアグラムの9つのタイプについて、詳しく解説されています。
エニアグラムのタイプとは以下になります。
- タイプ1完全でありたい人
- タイプ2人の助けになりたい人
- タイプ3成功を追い求める人
- タイプ4特別な存在であろうとする人
- タイプ5知識を得て観察する人
- タイプ6安全を求め慎重に行動する人
- タイプ7楽しさを求め計画する人
- タイプ8強さを求め自己を主張する人
- タイプ9調和と平和を願う人
9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係目次より引用
チェック項目があるので、自分がどのタイプかわからない方は調べることができます。
また、それぞれのタイプの長所や短所がこまかく載っているので、自己理解がかなり深まります。
自分の性格診断をすることで、自分に合った仕事や向いている職業なども見えてきます。
💡この本を読むと…
愛の話 幸福の話
美輪明宏さんが書いた、“愛の話 幸福の話”です。この本は、
という方にピッタリです。というのも、本の中でこう書かれています。
今の自分のことを、隅から隅までよく知ることです。そのために、自分のことを全部、表に書き出してごらんなさい。好き嫌い、得手と不得手、成功と失敗、過去と未来、自分のすべてをです。
今の自分から目をそむけずに、冷静に自分自身を分析し、仕分けしてください。書き出した表やグラフは、それは残酷な点数表かもしれません。でもそれを一度認めなければ、自分を変えられないし、好きにもなれません。
愛の話 幸福の話p91-92より引用
自分のことって、実は意外とよくわかっていなかったりするんですよね。
私は引きこもり時代にこの本をきっかけに、自分のことを一通り書き出したことで、かなり自己理解が深まりました。
また、
など、生きる上で多くの人が抱えがちな問題に対するヒントがたくさん載っています。
まさに本のタイトルの通りの内容になっています。
💡この本を読むと…
安心ひきこもりライフ
勝山実さんが書いた、“安心ひきこもりライフ”です。
引きこもりの有名人と言えば、勝山実さんですね。
という方には特におすすめな、ユーモアたっぷりに書かれた“引きこもりマニュアル本”です。
特に私は、“ひきこもり価格(日本円に0をひとつ足した価格)”というフレーズを読んだ時に共感しまくりました。
そして、
ひきこもり→人間回復→安心ひきこもりライフ→社会参加、と物事には順序というものがあり、就労を始めるまでにいくつもの段階が必要です。
安心ひきこもりライフより引用
この文章につくづく同感しました。
また、この本を読むと引きこもっている自分の状況を前向きにとらえることができます。
巻末の甥っ子さんとのエピソードもほっこりします。
💡この本を読むと…
一億総ツッコミ時代
芸名“マキタスポーツ”でお馴染み槙田雄司さんの、“一億総ツッコミ時代”です。
という方に、特におすすめです。
槙田さん独自の視点で、今の社会を“一億総ツッコミ時代”と評し、本の中で“自我のダイエット”をすすめています。
一度、自分の「しょうもない部分」を認めてあげたほうが楽になるのです。そこからさらに進んで「しょうもない部分」を持つ自分を「ボケ」として周囲に提示し、周囲からツッコミを受けてみる。
一億総ツッコミ時代(2012年)p73より引用
この部分を読んで、私は自分の生きづらさが少し違った角度で見られるようになりました。
その他にも、“自分マニア”のすすめとか、“ツッコミ高ボケ低社会”などの著者の独自の表現がユーモアにあふれていておもしろいです。
💡この本は…
まとめ:読書は人生が変わるチャンス!上手に活用していこう
読書は、家にいながら一人でいろいろな知識を得ることができます。
そして、読書も立派な“対話”です。コミュニケーションのひとつなのです。
ぜひ、読書という“対話”を通して、あなたの人生をより豊かにしていってください。
本は必ず生きる上でのヒントになり、生きづらさという沼から救い出してくれますよ。
面白そうだなと思ったものがあったら、ぜひ手に取って見てくださいね!
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