人を信じることがなかなかできない…
心を開いて人と話をすることができない…
そんなお悩みを持つ方はいませんか。
私は学生時代から、10年以上にわたって人間不信に悩まされてきました。
そして、大学を卒業してから5年間は引きこもっていました。
今思えば、引きこもりになった原因の一つは、ズバリ人間不信でした。
それでも、そこからは社会復帰して、今は目標に向かって前向きに楽しく過ごすことができています。
数は少ないですが、友だちもできました♪
そこで今回は、そんな私がたどりついた、人間不信になってしまった時の対処法をご紹介します。
その対処法とはズバリ、
- 人間不信になるのは当たり前と考える
- 人間不信になっている自分を責めない
- 人を100%信じようとしない
- 人から100%信用されようとしない
- 無理に人を信じなくていい
- 自分の感じたことをただ信じる
です。
え?人間不信を治したいからこの記事読みに来たんだけど…。
人を信じるなって、どういうこと??
と思った方、どうぞもう少しだけ、お付き合いください。
以下で、詳しくご説明していきます。
私が人間不信になったきっかけ
まずは、私が人間不信になった原因をご紹介します。
私は、小さいころから人見知りで、人付き合いが苦手でした。
思春期になるにつれ、家族との仲がうまくいかなかったり、友達が思うようにできないうちに、
どんどんと人間不信になっていきました。
極めつけは…
- アルバイト先で出会った某化粧品販売員
- 大学の心理相談室の相談員
この2つの出会いが、私の人間不信をさらに加速させました。
アルバイト先で出会った某化粧品販売員
私が大学生の時に初めて本格的にしたアルバイト。
そこで出会ったのが、その某化粧品の販売員をしていた人でした。
年上で大人な雰囲気で、それでいてとても気さくで話しやすい人でした。
しかし、初めは友達づきあいだったのが、
こんなに体にいいものがある!
市販のものより安全でおすすめだよ!
と、化粧品を紹介されるようになりました。
そして気がつくと、会うたびに都内のオフィスのようなところに連れて行かれ、高価な化粧品を紹介されるように…。
当時は大学生で、他に人付き合いがなかったこともあり、あまり深く考えずに、
そうか~体にいいのか~
と、勧められるがままに商品を購入していましたが、次第に不信感がつのっていき、連絡をとらなくなりました。
当時は知り合いもおらず唯一の友達と言える存在だったので、この出来事はとてもショックでした。
大学の心理相談室の相談員
大学では、友達ができずにぼっちだった私。
家族との関係もうまくいかずどうしようかと困り果てた私は、
すがるような気持ちで、大学の心理相談室を利用していました。
そこで、女性の相談員に話を聞いてもらっていたのですが、
ある時、私が話している最中に、あくびを誤魔化すようなしぐさをされたことがありました。
その時にすごくショックで、
ああ、この人は信用できないなぁ…
と思ってしまったんですね。
かなりプライベートな悩み事まで打ち明けていたので、人間不信がより深まってしまいました。
人間不信とはつまりどういう状態か
そもそも、人間不信とはどういう状態をいうんでしょうか?
①人の言動を信じられず疑ってしまう
②付き合いが悪くコミュニケーションが苦手
③ルールや規則違反に厳しい
④孤独を感じにくく1人でいるのが好き
⑤他人のことを試すような行動を取る
⑥心配性でなんでも確認したがる
まとめると、人間不信とは…
と、言えると思います。
本当は人と仲良くしたい。けど、人間不信なために、人とうまく付き合えない。
よく言われる、“ハリネズミのジレンマ”状態ですね。
人付き合いで傷ついてきた経験があるので、そりゃそうなりますよね…。
ここで、一つの疑問が浮かび上がります。
過去の経験やトラウマから、
人を信用できない…
人を疑ってしまう…
それって、そんなに悪いことなのでしょうか??
例えば、道端で転んでケガをしたとします。
あー痛かった。今度から気をつけよう。
そう思って、次からは二度と転ばないように、しばらくは注意深く歩くようになります。
誰だって嫌な目にあったら、それまで普通にしていたものに対して、用心したり、疑い深くなります。
そうなるのは当然なのです。
なので私は、人を疑うのは、悪いことだとは思っていません。
むしろ、人間不信になるというのは正常な反応であり、
これ以上心が傷つかないようにするための、正当な心の防衛手段なのです。
なので、人間不信になることは、普通の、ごく当たり前のことなんですね。
人間不信になりやすい人の特徴とは
ここで自分自身の経験をふまえ、人間不信になりやすい人の特徴を考えてみました。
それがこちら。
- 真面目/誠実
- 優しい/気が弱い
- 嘘がつけない
- まわりの人との関係がよくない
- 自分に自信がない
それぞれ具体的にどんな特徴が人間不信になりやすいのか、見ていきます。
真面目/誠実
真面目だったり誠実な性格だと、人間不信になりやすいです。
なぜかというと、真面目な性格の人は『人を信じられないことは悪いことだ』と考えてしまい、
頑張って人を信じようとした結果、余計に人間不信を加速させてしまうからです。
相手を信じようと頑張ってしまい、人間不信がさらにひどくなってしまうんですね。
優しい/気が弱い
優しい人、気が弱い人も、人間不信に陥りやすいです。
優しかったり気が弱いというのは、自分よりも相手の都合を優先してしまうということです。
その結果、人から利用されたり傷つけられる経験を通して、人間不信になってしまうのです。
優しい性格も、いいことばかりじゃないんですね。
嘘がつけない
嘘がつけない性格の人も、人間不信になりやすいです。
嘘がつけない人は、人間関係で器用に立ち振る舞うことができません。
いつでも自分の気持ちに正直なゆえに、相手の言葉も鵜呑みにしてしまい、
裏切られたり嘘をつかれたりした際に、人間不信になりやすいのです。
嘘がつけない=純粋でピュアである、とも言えるんですね。
まわりの人との関係がよくない
家族や友達などのまわりの人たちとの関係がよくないと、人間不信になりやすいです。
両親が信用できない、友達から裏切られた、などの背景が幼少期にあると、
人を信じたくても信じることができずに、人間不信になってしまいます。
まわりの親しい人たちの関係がよくないと、人間不信になりやすいんですね。
自分に自信がない
自分に自信がない人も、人間不信になりやすいです。
自分に自信がない人は、自信がない分、相手に期待してしまいます。
その期待が大きければ大きいほど、その期待に応えてもらえない現実に失望してしまうんです。
自分の中の欠けている部分を埋めてもらおうとして、結果的に人間不信になってしまうんですね。
人間不信になってしまったときの対処法
ここで、人間不信になってしまったときの対処法を見ていきます。
それがこちら。
- 人が人間不信になるのは当たり前
- 人間不信になっている自分を責めない
- 人を100%信じようとしない
- 人から100%信用されようとしない
- 無理に人を信じなくていい
- 自分の感じたことをただ信じる
一つ一つ解説していきます。
人が人間不信になるのは当たり前
そもそもの前提として、人が人間不信になるのは当たり前です。
人間不信になっていいんです。
- 心ないことを言われた。
- 利用された。
- 裏切られた。
人生生きていれば、いろいろなことを経験します。
なのでまずは、人間不信になってしまった自分をまるごと認め、受け入れます。
人を信じられないというのは、なんとも冷たい言葉に聞こえてしまいます。
けれど、長い人生、ときには人を信じられなくなるときもあるんです。
人間関係で心に傷を負ってしまい、人間不信になることもあるんですね。
人間不信になっている自分を責めない
また、人間不信になっている自分を責めないことが大切です。
人間不信になっている自分はなんてひどい人間なんだ…と、間違っても自分を責めたりしないでください。
まずは、
“人間不信になっていいんだよ。”
と、やさしく自分に語りかけてあげます。
人間不信な自分を責めていたら、一生人間不信は治らないんです。
人を100%信じようとしない
私たちはお互い100%信用しているワケではありません。
そもそも、人を100%信じようとしないでいいんです。
人は、他人を100%信用して生きてはいないんです。
その場でその人が話した発言や行動を信用することはあっても、
24時間365日その人のことを信用する必要はありません。
この人のこういうところは信じられるけど、この部分はちょっと信用できないな
と、その人の一部だけ信用するという形でいいんです。
それでも十分、人付き合いは成立するんです。
人間不信を治したいからと、人を100%信用しようと頑張らなくていいんです。
人から100%信用されようとしない
また、自分自身が人から100%信用されなくては、と思わなくていいのです。
人から100%信用とされようとしないこと。
これも大事になってきます。
なので、人前で必要以上にいい人でいようとしたり、好かれようと頑張る必要はありません。
頑張って人から信頼されなくては…と、自分を追い込む必要はないんです。
無理に人を信じなくていい
そもそも、この人ぜんぜん信用できないな…という人も世の中にはいます。
言っていることが信用できない…
雰囲気や話していることが合わない…
それはそれで、無理に信用したり、付き合う必要はないのです。
たとえ人気者の人であっても、自分が合わないな、信用できないなと思ったら、
無理に信用するする必要はないんです。
あなたには付き合う人を選ぶ権利があります。だれかれ構わず信用する必要はないんです。
自分の感じたことをただ信じる
人間不信を治す究極の方法は、自分の感じたことをただ信じるという方法です。
実は、人間不信と言うのはつまり、自分不信であるということです。
つまり、自分が信じられないので、人も信じられないのです。
なので、人間不信を治したい!と思ったら、まずは自分を信じてあげることから始めます。
自分を信じるってどうやればいいの?
と思われたかもしれませんが、ただ自分の感じたことを信じればいいんです。
今日はなんとなく気分が乗らないな
と思ったら、自分のやりたいことを優先してやります。
お腹が空いたな
と思ったら、我慢せずにおやつを食べます。
眠たいな
と思ったら、可能な範囲でいいので休憩します。
自分の感じたことをちゃんと自分の中で認めて尊重してあげることで、人間不信は治るんです。
まずは自分不信を治すことで、人間不信が治っていくんですね。
“自分不信”を治せば人と楽しい時間を過ごせる
人間不信は、自分不信のことです。
自分が自分を信じられないので、他人のことも信じられなくなるんです。
なので、まずは自分を信じること。
そうすることで、他人の存在はどうでもよくなり、適度に信じることができるようになります。
他人の存在が、メインディッシュではなくあくまでも添え物程度に思えるんですね。
繰り返しになりますが、人間不信になっていいんです。
人間不信になるのは、傷ついた自分を守ろうとする立派な防衛反応です。
ただ問題なのは、人間不信になってしまったがために、
相手に必要以上に期待しすぎてしまったり、逆に相手と仲良くなるのが怖くて避けてしまったりして、
自分の思うような人付き合いができなくなってしまうところにあります。
しかし、メインはあくまで自分。人からどう思われようと、
自分の感じたことをただ信じて自分の人生を楽しんでいけば、他人に必要以上に期待することもなくなり、
やがて人間不信という概念がなくなっていきます。
人を信じる・信じないの対象ではなく、“ゆるくつながっていく存在”として見るようになるんですね。
なのでまずは、人間不信になってしまった自分を癒してあげて下さい。
自分の感じたことを大切にしてあげれば、人間不信に悩まされることはなくなります。
人間不信を無理に治そうとせず、自分との関係を見つめなおすことが大事なんです。
人間不信であることにお悩みの方は、ゆっくり少しずつでいいので自分を癒してあげてくださいね🍀
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです♪
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