こんにちは、元ひきこもりHSPのスイです。
私はHSPの自覚があり、不安障害を患った経験もあります。
HSPと不安障害は違うと言われていますが、私はそのどちらも該当することになります。
HSPは心理学的な用語で、正式な精神疾患ではありません。
それに対して、
不安障害は精神疾患の名称であり、パニック障害や社交不安障害などが含まれます。
それぞれ“概念”と“医学用語”という違いがあるんですね。
ただ、HSPと不安障害は混同されやすく、私のようにどちらも該当するケースもあるかと思います。
ということで今回は、
などの疑問にお答えしていきます。
私自身の経験談も交えながら、HSPと不安障害の関係についてご紹介します。
不安障害とは?HSPと不安障害の違いについて
不安障害は、医学的に定義された精神疾患です。
不安障害とは、簡単に言うと、
またそのために、
を言います。
ただ、その原因は明らかになっておらず、遺伝的や環境的な要因のほか、本人の気質などが指摘されています。
そして、本人の気質として
- 神経質
- 不安性
- 心配性
- 真面目
- 完璧主義
- 責任感が強い
などが挙げられています。
まさにこれらの特徴が、HSPの気質と重なることが多いんですね。
実際、私自身も不安障害になりやすい気質だという自覚があります。
HSPの私が経験した不安障害の症状
次に、私がこれまでに経験した不安障害をご紹介します。
私は主に、パニック障害や社交不安障害を経験してきました。
その症例がこちら。
- 電車や飛行機の中でパニックになる
- 歯医者で口を開け続けていると口が震える
- 人前で字を書くと字が書けないほど手が震える
- 人と話すときに顔が赤くなり頬が熱くなる
ご紹介した症例は、パニック障害や“赤面症”や“書痙”と呼ばれる社交不安障害の症状になります。
特に一番キツかったのは、人前で字を書く時に異様に手が震えてしまったことです。
私は以前、新しい仕事先で書類に署名をしなくてはいけなかったのですが、
上司と対面で視線を感じながら字を書く場面で異様に緊張してしまい、
え、ここ震源地?っていうくらい手が震えてしまったことがありました。
そのとき上司はそんな私の様子を見て、気を使ってその場を退出してくれたのですが、
恥ずかしいやら申し訳ないやらで、情けない気持ちになってしまいました。
今振り返ってみても苦い思い出です…。
HSPが不安性で悩んだときの対処法
ここからは、HSPが不安性で悩んだときの対処法をご紹介します。
それがこちら。
- 自己理解を深める
- 自分にやさしく声をかける
- 自分に許可を出す癖をつける
- 自己肯定感を高める
- 病院を受診する
それぞれ解説していきます。
自己理解を深める
まず、自分の状態を理解することが不安を和らげることに役立ちます。
私は不安障害についての本を読みまくった結果、その対処法を自分なりに編み出すことができました。
特におすすめの本はこちら。
どちらの本も共通してあるメッセージは
ということです。
不安障害を患ってしまうと、どうしても自分がダメ人間に思えてしまいます。
たいしたことない場面で緊張するなんて、自分はダメな存在だ
と感じ、自分を責めてしまいがちです。
しかし、決してそうではないんですね。
不安は本来、生き抜くための“知恵”や“武器”です。
不安は悪いものではなく、正常に機能すれば危険から身を守ってくれる“アラーム”なのです。
ただそのアラームが、なんらかの形で正常に機能しなくなってしまったに過ぎないんです。
だから、自分を責める必要も罪悪感を持つ必要もないんですね。
不安が強いときは、そんな自分も認めてあげて、ゆっくり治していけばいいんです。
そんなときに自己理解の役に立つのが、ご紹介した本になります。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
自分にやさしく声をかける
また、心の中で自分に声をかけることで、不安を取り除くことができます。
私は特に、緊張状態になったりパニックになってしまったときは、
と自分に声をかけ、心を落ち着かせるようにしています。
というのも、不安なときはたいてい自分に対して
- 震えてはいけない
- 挙動不審になってはいけない
- ちゃんとしないといけない
などと強制している状態になっているので、その緊張状態をほぐす必要があります。
自分に優しく声かけしてあげることで、それまでの不安や緊張状態がス~ッととけていき、平常心を取り戻せることがあります。
自分の心を落ち着かせるように、やさしく語りかけるようにしています。
自分に許可を出す癖をつける
不安障害に悩まされないためには、自分に許可を出すことが大事になります。
不安障害は、
- 神経質
- 不安性
- 心配性
- 真面目
- 完璧主義
- 責任感が強い
といった気質と関係が深いとされています。
これらの気質は、“自分に許可を出すことができない”ということが言えます。
自分に許可を出すとは、
と、どんな自分も受容できている状態を言います。
しかし、真面目で責任感が強く完璧主義な傾向があると、なかなか自分に対して許可を出すことができません。
ある意味頑張り屋さんとも言える気質が、不安障害の原因となってしまうんですね。
自分に対して許可を出す方法として、
- メンタルブロックを外す
- 無価値観・罪悪感を手放す
- 自分の頑張りを書き出し認めてあげる
- 時間を決めて自分を思いっきり甘やかす
- 自分デートをする
といったものがあります。
大事なのは、
と、ありのままの自分を認めてあげることです。
くわしくは、以下記事をどうぞ↓
自己肯定感を高める
不安障害を患っているときは、自己肯定感が低くなっています。
不安の根本には、自信のなさがあります。
自信がないがゆえに、
ちゃんとしなくちゃ
恥をかかないようにしなくちゃ
といった気持ちに拍車がかかり、それが異様な緊張感となり不安障害を引き起こしてしまいます。
自己肯定感を高める方法として、
- 楽しい時間を過ごす
- 自分の長所・短所を紙に書き出す
- 短所をひっくり返す
- 自分にポジティブな言葉をかける
- 自分に完璧を求めない
- 無理して自分を好きになろうとしない
- 自分の中の無価値感や罪悪感に気づく
- インナーチャイルドを癒す
- アファメーションを聞く
といったものがあります。
大事なのは、
という姿勢です。
自己肯定感を高めるには、どんな自分も認めてあげることが大事なんですね。
詳しくは、以下記事をどうぞ↓
病院を受診する
大前提として、強い不安を感じた場合は医療機関を受診することをおすすめします。
不安障害は“障害”と名前がついているとおり、病気として定義されています。
そして不安が強くなると、文字通り自分らしく健やかに過ごすための“障害”となってしまいます。
不安障害は気質によるところが大きいですが、直せない病気ではありません。
適切な医療機関にかかり治療を受けることで、その症状が改善することがあります。
不安が強い場合は、まずは医療機関を受診することを検討してみてください。
HSPと不安障害の関係は深い!不安は焦らず対処しよう
ここまで、HSPが不安になったときの対処法をご紹介しました。
- 自己理解を深める
- 自分にやさしく声をかける
- 自分に許可を出す癖をつける
- 自己肯定感を高める
- 病院を受診する
HSPと不安障害は、似て非なるものと紹介されることもあります。
ただ、どちらも該当する私からすると、両者はかなり密接な関係があると思っています。
もちろんHSPが全員不安障害を患うわけではありませんし、
不安障害の人か全員HSPというわけではありません。
大事なのは、どちらも自分の気質としてきちんと認め、受け入れてあげることだと感じます。
緊張したっていいんです。
できない自分を恥ずかしく思ってもいいんです。
ただ、そんな自分に対して厳しくしないこと。
できない自分を責めないこと。
そのままのあなたでいいんです。そのままのあなたが、いいんです。
決して、無理はしないでくださいね。
私自身まだ完全に不安障害を克服したわけではありませんが、
ご紹介した対処法を試すうちに、不安症状が緩和してきたことを実感しています。
無理をせず焦らず気負わずに、あなたのペースでやっていってくださいね🍀
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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