HSPはよく、“人から見下されやすい”と言われています。
HSPは繊細な気質に振り回されやすく、その結果自己評価が低くなりがちです。
そのため、人からどう思われるかを気にするあまり、人からなめられやすくなってしまうことも…。
しかし一方で、HSPは人を見下すことがあると私は考えています。
何を隠そう私自身が、学生時代は人を見下す傾向がありました。
実際、マウントをとりまくってぼっちだった黒歴史があります。
HSPはどちらかというと人から見下されやすい傾向がある一方で、
なぜ人を見下してしまうことがあるのでしょうか。
そこで今回は、HSPが人を見下すときの理由とその対処法をご紹介します。
経験者の立場から、なぜHSPが人を見下してしまうのか?を解説していきます。
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
人を下に見てしまう…とお悩みのHSPさんは、今日でその癖を手放していきましょう!
なぜHSPは見下す傾向にある?
まず最初に、なぜHSPは人を見下す傾向があるのでしょうか。
それらを踏まえた上で、私自身が自分の体験から導き出した理由がこちら。
- 劣等感やコンプレックスがある
- 自分の気質をマイナスに捉えがち
- 他人と自分は違うと感じている
- 他人の欠点によく気がつく
一つずつ解説していきます。
劣等感やコンプレックスがある
私自身が人を見下した態度でいたとき、一番の原因は劣等感やコンプレックスでした。
とにかく自分に対して自信がないので、
自分は人より劣っている
自分はダメな人間だ
という劣等感にとらわれ、その結果人を見下すことでその劣等感を取り除こうとしていたところがあります。
人を見下すことで、傷ついたプライドを覆い隠そうとしていたんですね。
自分の気質をマイナスに捉えがち
HSPは感受性が豊かな反面、考えすぎてしまう性質から人付き合いで悩みを抱えやすい面があります。
そんな中で、自分の繊細気質を不利に感じることが多くなり、
HSPっていいことないな…
と、繊細気質をデメリットとしてとらえてしまいがちです。
その結果、他の人が自分より優れているように見えてしまい、
そこで、帳尻を合わせるように他人を見下すことがあります。
まわりの人を下に見ることで、バランスを取ろうとすることがあるんですね。
他人と自分は違うと感じている
HSPは、良くも悪くも『自分とまわりの人とは違う』という感覚があります。
それが良い意味になると、自分の繊細気質を“唯一無二の個性”として受け入れることができます。
しかしそれが悪い意味になると、まわりの人のことを『自分とは違う人たち』と認識し、
どこか壁をつくることがあります。
そんな姿が、まわりからどこか『お高くとまっている』といった印象に思われやすく、
またHSP本人も、そんなまわりの反応から、ますます一線を画すような態度になってしまうことがあります。
自分は他人とは違うというスタンスが、見下していると思われやすいんですね。
他人の欠点によく気がつく
HSPはとても感受性が強く、また感性が鋭い傾向があります。
そのため、相手の欠点やコンプレックスをすぐに見抜くことがあります。
そこで、自分にはそのつもりがなくても、何気ない発言や仕草から、相手に
見下された…!
と感じさせてしまうことがあります。
洞察力があるHSPならではの気質が関係しているんですね。
私が人を見下していたときの体験談
私が人を見下した態度をとってしまっていたのは、主に学生時代でした。
友達付き合いや勉強がうまくいかず、次第に劣等感やコンプレックスを抱え込むようになり、
結果、まわりの人を見下すことで、その傷ついた部分をカバーしようとしていました。
当時としては、そうすることで自尊心を保とうとしていたんですね。
しかしその根底には、自分で自分を否定してしまっていた状態がありました。
なので、いくらまわりを見下した態度をとっても、本当に心から満たされることはありませんでした。
自分が自分を認めていないので、いくらまわりを見下しても意味がなかったんですね。
そんな私ですが、大学卒業後5年間のひきこもり生活を経て社会復帰し、さまざまな経験を通して、
少しずつ失われた自尊心を取り戻し、今に至ります。
道のりは長かった…。
HSPが他人を見下す癖を手放すために
では、HSPが他人を見下す癖を手放すためには、どうすればいいのでしょうか。
それがこちら。
- マウント癖に気づく
- 見下してしまう自分を責めない
- 繊細気質の良さを見直す
- 自分を褒めてあげる
- 自己肯定感を高める
それぞれ解説していきます。
マウント癖に気づく
まずは、まわりを見下していることに気づくことが重要になります。
私たちは、まわりの人をライバル視していたり、マウントをとっていることに無自覚なことがあります。
まずはしっかりと、自分の中にある劣等感やコンプレックスに気づく必要があるんですね。
マウントしてしまう癖を自覚することはなかなかの痛みがともないますが、
自分は人を見下す傾向があるんだ
と、改めて認識しなおすことが重要になります。
無意識にマウントしてしまうときは、こちらの記事をどうぞ↓↓
見下してしまう自分を責めない
自分はまわりの人を見下してしまう癖がある…
そう気づいたときに重要なのは、まわりの人を見下してしまう自分を責めないということです。
好きで人を見下している人はいません。その根底には、傷ついたプライドがあります。
繰り返しになりますが、まわりの人を見下すということは、自分で自分を否定している背景からきています。
そんな中で、
まわりの人を見下すなんて、なんて自分はダメな人間なんだろう
と自分を責めてしまうと、ますます自分を否定してしまうことになってしまいます。
自分を二重に苦しめてしまうことになるんですね。
なので、人を見下してしまう自分を責めないこと。
これ以上自己否定することをやめることが大事なんですね。
繊細気質の良さを見直す
HSPは繊細気質の良さを見直すことで、人を見下す癖を手放すことができます。
人を見下す背景には、自分の中の不足感があります。
自分には欠けているところがある、だから他人が自分よりも優秀に見えて仕方ない
そういった心理から人を見下してしまうことがあります。
しかし、HSPの良さを再認識できれば、人をうらやむことがなくなり見下す癖を手放すことができます。
自分の中の「ない」から「ある」に意識をシフトすることが大事なんですね。
例えば、HSPの良いところとして、
などがあります。
くわしくは、以下の記事で説明しています。
自分を褒めてあげる
また、自分を褒めることで人を見下す癖をなくすことができます。
人を見下すことで自尊心を満たす代わりに、自分で自分を褒めることで
その心にヒビが入ってしまった部分を自分の手で埋めることができます。
不健全な形で自分を満たすのではなく、健全な形で自分を愛してあげるということなんですね。
詳しくはこちらの記事にまとめてあるので、よかったら参考にどうぞ。
ポイントは、なるべく褒めるハードルを下げて、ささいなことでも自分を褒めることです♪
自己肯定感を高める
また、自己肯定感を高めることで人を見下す癖を手放すことができます。
当然ながら、自分が満たされていたら人を見下す必要はなくなります。
自分が満たされている状態というのは、自己肯定感が高い状態と言えます。
自己肯定感を高める方法としては、
- 楽しい時間を過ごす
- 自分の長所・短所を紙に書き出す
- 短所をひっくり返す
- 自分にポジティブな言葉をかける
- 自分に完璧を求めない
- 無理して自分を好きになろうとしない
- 自分の中の無価値感や罪悪感に気づく
- インナーチャイルドを癒す
- アファメーションを聞く
といった方法があります。
詳しくは以下記事で解説しています。
自己肯定感を高めるポイントとして大事なのは
ということです。
少しずつでいいので、できることから取り組んでいきましょう♪
HSPは人を見下してしまう自分を許し、認めていこう
自分に自信がなかったり、トラウマや挫折経験があると、どうしても人を下に見てしまうことがあります。
特にHSPはその気質がら、人並みにできないことに劣等感やコンプレックスを抱えがちです。
すごいな、いいなと思う反面、
別にそんなに大したことじゃないし
自分の方ができるし
などと思ってしまい、そんな自分に自己嫌悪してしまう…。
なんとも嫌な負のループですね…。
そんなときは、ご紹介した対処法をぜひお試しください。
なにより大事なのは、人を見下してしまう自分を責めないことです。
物事には、必ず理由が存在しています。
その理由を無視してできない自分を責め続けても、問題は解決しないんですね。
人を見下してしまうということは、それだけ心が傷ついた過去があると言えます。
まずはその傷を癒してあげる必要があるんですね。
ゆっくり少しずつでいいので、人を見下してしまう癖を手放していきましょう♪
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